屋外バスケの「床」は何がいい?コンクリート、アスファルト、スポーツタイルの徹底比較
自宅にバスケットボールコートを作る際、多くの人が最初に考えるのが「コンクリート(土間コン)」です。
駐車場を兼ねる日本の住宅事情では、それが最も合理的で、基礎として必須だからです。
しかし、実際にコンクリートやアスファルトの上で毎日バスケをしていると、「滑る」「ボールがすぐダメになる」「転倒時けがをする」という、特有の解決しがたい問題に直面します。
今回は、屋外コートの床材(コンクリート、アスファルト)と、MAKACの各モデル(HES, S600, TXH等)を、その「表面特性」や「素材」に基づいて技術的に比較します。
【比較表】3つの床材、それぞれの現実
| 比較項目 | コンクリート | アスファルト | MAKAC (HES/S600等) |
|---|---|---|---|
| グリップ性能 | 砂に弱い (砂埃が乗ると滑る) | 滑りやすい (接地面が少なく不安定) | 特殊テクスチャー (加工による摩擦制御) |
| ボール/シューズの消耗 | 激しい (ボール表面が削れる) | 激しい (ザラザラで削れる) | 少ない (樹脂素材で保護) |
| 身体への負担 | 大(衝撃が直撃) | 大(衝撃が直撃) | 軽減(パッド/構造による吸収) |
1. コンクリート:砂埃が「ボールベアリング」になる
コンクリートは平らですが、屋外では風で運ばれてきた「微細な砂」が表面に付着します。
コンクリートとバッシュの間に砂が入ると、それがボールベアリングのような働きをしてしまい、踏ん張った瞬間に致命的なスリップを引き起こします。
2. アスファルト:接点が少なくて滑る
道路や公園で見かけるアスファルトですが、実はバスケには不向きです。
表面が砂利でデコボコしているため、バッシュの裏側(ソール)との接地面積が極端に少なくなります。結果として摩擦力が十分に伝わらず、踏ん張りが効かずに滑ることがあります。
また、コンクリート同様に「ヤスリ」のような表面なので、ボールの表皮やシューズのソールはあっという間に削れて消耗します。
MAKACはなぜ滑らず、安全なのか(製品仕様の解説)
MAKACが滑りにくいのは、単に穴が開いているからではありません。各モデルごとに計算された「表面テクスチャー」と「素材」に理由があります。
① 独自の「特殊テクスチャーデザイン」によるグリップ(HES/S600)
フラッグシップモデルのHES(High Energy Absorption System)などは、表面に独自の「滑り止めテクスチャー加工」が施されています。
コンクリートのようなツルツルした面ではなく、微細な凹凸模様がバッシュのアウトソールに食いつき、砂埃の影響を受けにくい強力なトラクションを生み出します。
② 「面取り加工」と「スノーフレークグリッド」(T-XH)
T-XHなどで採用されている「スノーフレーク(雪の結晶)グリッド」は、デザイン性だけでなく、多方向へのグリップを安定させる構造的意味があります。
また、非常に重要なのが「面取り(角の丸み)」です。
MAKACの表面グリッドは、角が立たないように360度丸みを帯びた処理(フィレット加工)がされています。これにより、転倒してもアスファルトのように皮膚を深く削り取ることがなく、裂傷のリスクを大幅に低減します。
③ 衝撃を吸収する「高弾性素材」と「クッションパッド」
MAKACのタイルは、ただの硬いプラスチックの板ではありません。
- HES:国際基準の「高品質な弾性素材」を使用しており、床材そのものにクッション性があります。
- S600やT-XHシリーズ:裏面には多数の「弾性クッション(エラスティックパッド)」や支柱が配置され、着地衝撃を分散します。
この「素材の柔らかさ」と「裏面の構造」が、膝や腰への負担を物理的に逃がし、けがの予防にも繋がっています。
「雨」と「夏」にわかる、MAKACの真価
スペック表には載っていませんが、日本の気候においてMAKACが圧倒的に有利なシーンが2つあります。
シーン1:雨上がりの練習再開スピード
【コンクリートの場合】
雨が上がっても、コンクリートには水たまりが残ります。水はけが悪いと、乾くまでに数時間〜半日かかり、その間は滑って危ないので練習できません。
【アスファルトの場合】
雨上がりのアスファルトは非常によく滑ります。練習なんてとてもできません。
【MAKACの場合】
メッシュ構造により、雨水は素早くタイルの下へ抜けていきます。雨が止んだら、軽くタオル等で拭くだけで、表面はすぐにグリップを取り戻します。
「雨が止んだ15分後にはシュート練習再開」という環境は、練習時間を無駄にしたくないプレイヤーにとって最大のメリットです。
シーン2:真夏の暑さや熱膨張によるトラブル回避
【コンクリート・アスファルトの場合】
昨今の夏の暑さときたら異常そのものです。直射日光を浴びたコンクリートやアスファルトは鉄板同等に熱くなっており、練習なんてできたものではありません。
【安価なタイルの場合】
プラスチックは熱で膨張します。Amazonなどで売られている安価なスポーツタイルは、日本の真夏の直射日光に耐えきれず、逃げ場を失って盛り上がったり(座屈)、波打ったり、乾燥して割れたりして使い物にならなくなるケースが多発します。
【MAKACの場合】
MAKACは、連結部分に「伸縮を吸収する機構(スプリングロック等)」を備えています。気温35度を超える猛暑日でも、タイル自身が呼吸するように微調整を行い、常にフラットなコート状態を維持します。地温が70度にもなる日本の気候でも問題ありません。
結論:「床」への投資は、未来の「上達」と「安全」への投資
バッシュ(シューズ)の機能性には徹底的にこだわるのに、なぜ、そのバッシュが接地する「床」にはこだわらないのでしょうか?
MAKACは、単なるプラスチックのパネルではありません。「滑り止めテクスチャー」でパフォーマンスを最大化し、「面取り加工」と「弾性素材」で身体を守る、足元に敷く「エンジニアリング・ギア」です。
「思いっきり踏み込んだら滑るかもしれない」
「転んだら痛そうだ」
足元にそんな不安を抱えたままの練習では、無意識に身体にブレーキがかかり、成長のスピードも半減してしまいます。ましてや、怪我で大好きなバスケができなくなってしまっては元も子もありません。
これから庭にコートを作るなら、コンクリートで強固な基礎を作り、その上に「怪我を防ぎ、才能を解き放つための安全装置」として、MAKACにタイルを導入することを強く推奨します。
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