【実体験】庭にバスケットコートをDIYして失敗。土台だけはプロに任せるべきだった
「自宅の庭にバスケットコートを作りたい!」
そう夢見て見積もりを取ったら、想像以上の金額だった…そんな経験はありませんか?
予算オーバーで諦める前に、多くの人が考えるのが「DIY(自作)」です。「自分でやれば材料費だけで済むし、何より楽しそう!」その気持ち、痛いほどわかります。
ただ、どこまで自分でやるかの判断を間違えると、時間と労力をかけた挙句、仕上がりに後悔することになります。
この記事では、実際にDIYで失敗した私自身の体験をもとに、費用を抑えながら確実に仕上げる「ハーフDIY」という方法をご紹介します。
息子たちのために「日陰の練習スペース」を作りたかった
我が家の駐車場には、MAKACのミニコートがあります。息子たちは毎日そこで練習しています。
ただ、困っていたのが夏場です。直射日光の下では長時間の練習ができません。雨の日も同じです。暑さや雨でも練習できる環境を作ってあげたい。そう思って、タープで日陰を作り、その下にハンドリング練習用の小さなコンクリートスペースを作ることにしました。
サイズは2.5m四方。これくらいなら自分でできるだろうと考えました。
念のため、地元の外構業者3社に見積もりを取りました。結果は5.7万円、8万円、8万円+現場確認。
「たった2.5m四方で6万円近く?」
正直、高いと思いました。ホームセンターで材料を揃えれば2〜3万円で済む計算です。差額の3万円を浮かせようと、自分でやることに決めました。
6時間かけて完成したのは「水たまりができるスペース」
作業を始めてみると、想像以上に大変でした。
途中でコンクリートが足りなくなり、急いでホームセンターに買い足しに走りました。戻ってくると、先に塗った部分がもう固まり始めています。焦りながら作業を続け、気づけば日が暮れていました。暗い中、なんとかフィニッシュ。
そして、雨の日に明るいところで見た仕上がりがこれです。

右手前にしっかり水たまりができているのがわかるでしょうか。平らに見える部分も、実際にはあちこち凸凹しています。
息子たちは気を遣ってくれたのか、「全然大丈夫だよ」と言ってくれています(笑)。ありがたいですが、親としては複雑な気持ちです。
3万円を浮かせるために、6時間の重労働。そして残ったのは、雨が降り込むと水が溜まるスペースでした。
「あのまま5.7万円で頼んでおけばよかった…」
何度そう思ったかわかりません。
バスケコート作りは「土台」と「仕上げ」の2工程
ここで、バスケットコート作りの基本的な構造を整理しておきます。
1. 土台(基礎)
地面を平らに整地し、コンクリートを打つ工程です。雨水を流すための微妙な傾斜(水勾配)、均一な厚み、適切な乾燥時間…。この工程が一番難しく、素人が一発で成功させるのは正直かなり難しいです。
2. 仕上げ(表層)
土台の上にスポーツタイルを敷く工程です。MAKACのタイルなら、番号シールの順番通りに並べて足で踏み込むだけ。特別な道具も技術もいりません。
つまり、難しいのは「土台」だけなんです。
仕上げのタイル敷きにかかる時間は、2.5m四方なら10分程度。ハーフコートサイズでも3〜4時間あれば終わります。
おすすめは「ハーフDIY」:土台だけプロに任せる
この失敗を経て、今は「ハーフDIY」という方法をおすすめしています。
ハーフDIYとは:
- 土台(コンクリート)→ 地元の外構業者に依頼
- 仕上げ(タイル敷き)→ 自分でやる
| 項目 | 全部DIY | ハーフDIY |
|---|---|---|
| 土台費用 | 材料費のみ(2〜3万円) | 業者費用(5〜8万円) |
| 作業時間 | 6時間以上 | タイル敷きのみ(約10分) |
| 失敗リスク | 高い | ほぼゼロ |
| 仕上がり | 運次第 | プロ品質 |
差額の3〜5万円で、重労働と失敗リスクを丸ごと回避できます。難しいところはプロに任せて、自分は楽しいところだけやる。これも立派なDIYの形だと思います。
それでも「全部DIY」に挑戦したい方へ
「それでも全部自分でやりたい!」という方もいらっしゃると思います。その気持ちは否定しません。ただ、以下の点は頭に入れておいてください。
水たまりはできるものと割り切る
プロが作る水勾配を素人が再現するのは難しいです。「完璧な平ら」を目指すより、「多少の水たまりは仕方ない」と最初から割り切った方が気持ちが楽です。NEXCOURTのタイルは水を逃がす構造になっているので、多少のことはカバーできます。
一度に広い面積をやらない
コンクリートは時間との勝負です。私のように途中で足りなくなって買い足しに走ると、その間に固まり始めてしまいます。「今日はこの区画だけ」と決めて、少しずつ進めていくのが安全です。
インスタントコンクリートを使う
砂とセメントを自分で配合するより、水を加えるだけで使える「インスタントコンクリート」が便利です。少し割高ですが、配合ミスのリスクを減らせます。
地元業者への頼み方
「業者に頼むといっても、どう頼めばいいかわからない」という方も多いと思います。
探し方:
「〇〇市 外構工事」「〇〇市 土間コンクリート」で検索してみてください。バスケコート専門業者である必要はありません。駐車場やカーポートを作っている業者さんなら、同じ工事ができます。「暮らしのマーケット」等で探すのもいいですね
伝えること:
- 場所(庭のどこか)
- サイズ(縦×横)
- 「駐車場と同じ仕様で、できるだけ水勾配を緩やかに」
これだけ伝えれば見積もりが出ます。できれば3社程度から相見積もりを取ると安心です。
タイル敷きは、家族で楽しめるDIY
土台さえできてしまえば、あとは楽しいだけの作業が待っています。
MAKACのタイルは、裏面に番号シールが貼ってあります。その順番通りに並べて、足で踏み込んでパチパチとはめていくだけで完成です。特別な工具は一切いりません。
間違えても外してやり直せるので、失敗を恐れる必要もありません。家族や友人と一緒に作業すれば、ハーフコートでも3〜4時間で終わります。
自分の手で敷いたコートで、最初にボールをつく瞬間。あの感覚は、何物にも代えがたいものがありますよ。
まとめ
バスケコートDIYの現実的な選択肢は「ハーフDIY」だと考えています。
- 難しい土台は、プロに任せる
- 楽しい仕上げは、自分でやる
数万円の差額で、重労働と失敗のリスクを回避できます。私のように「あのとき頼んでおけば…」と後悔しないために、この選択肢をぜひ検討してみてください。
MAKACでは、庭のサイズに合わせたタイル枚数の計算やレイアウト作成を無料で行っています。「ウチの庭だとどうなる?」と思ったら、お気軽にご相談ください。